小ロット試作板金をお考えの方へ
SMALL LOT
吉見鈑金製作所では、平均1~3個の多品種少数生産から10~100個程度の中ロット生産を行っています。今では大手産業用機械、医療機械、建設機械、食品加工機械メーカーから様々な案件を発注いただき、1日400点もの試作板金製品を出荷するほどまで、成長することができました。
板金加工から必要に応じたヘアライン加工、塗装・黒染メッキ・無電解ニッケルメッキ等の表面処理からフライス加工まで一貫生産をご提供できる他、最短翌日発送で対応することも可能です。
吉見鈑金製作所の強み・特徴
FEATURE
見た目の美しさと精度を高める溶接と熟年の職人技
WELD&TECNIQUE
吉見鈑金製作所では、これまで様々な複雑形状の溶接を行ってきました。
複雑形状ほど、溶接回数が多く、その分熱によって歪みを生んでしまいやすいため、難しい仕事になり、溶接の技術次第で美しい仕上がりになるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
1. 熱を逃がすための溶接順序を考え、歪みを抑える
歪みを生む要因は、熱による鉄の膨張と伸縮です。それらが発生してしまうと、土台にしっかりハマらなかったり、ドアが閉まらなかったりなどの不具合を起こす原因になります。
溶接をすればもちろん、鉄は熱くなりますので、それを考慮した上で溶接をしなければなりません。熱を逃がす方向を考えた上で溶接を行うと、同じ溶接でも下記のように歪み具合が変わります。
2. 保有設備を最大限生かし、溶接パーツを極力減らす
一方で、溶接回数を減らせば減らすほど、歪みを起こす可能性が少なくなります。吉見鈑金製作所では、3mの板金まで曲げる設備を所有しているため、本来であれば1.5mと1.5mの板金を繋ぎ合わせ、3mにする製品を、一枚の板金板で製作することが可能です。
このように、設備を最大限に生かし、溶接回数を減らす取り組みを行えるのも当社の強みになります。
3. 最新の溶接機械を取り入れた、人の手では再現できない美しい仕上がりに
吉見鈑金製作所では、更なる複雑形状の溶接品質を高めるため最新のファイバーレーザ溶接システム「アマダFLW6000EN」を導入しています。
人の手で行う溶接とは異なり、高熱による溶接ができるため、金属の溶け込みも早く、かつ一定の速度で正確に行えるため、以下のように美しい仕上がりをご提供することが可能です。
4. アール形状、3次元アール形状の仕上げ
見た目の仕上がりの良さは、部品を組み立てた際に、アール形状が揃っていることが重要になります。当社では他の部品と形状が揃っているか、曲げ加工を行った部分と、溶接部分のアール形状は一致しているかなどを重点的にチェックしています。
また3次元アール形状を実現することも可能です。
5. 溶接後の仕上げ
溶接後、美しい仕上がりにするために、溶接点に対しグラインダー又はペーパーをかけ、仕上げを行いますが、ただ削るだけでは隙間線が目立ってしまうことがあります。
そのため、削る向きを意識し、隙間線が出なくなるような仕上げを行うことで、下記のように仕上がりの見た目が大きく変化します。
また一部分を削り過ぎると、塗装後や光の反射により、凹んでいるように見えてしまうため、平たく削る工夫も必要となります。
コスト削減に向けた設計段階からのご提案
COST REDUCTION
1. 設計段階から精度・強度・コスト削減に向けた加工法のご提案
吉見鈑金製作所では、お客様から頂いた図面を基に、社内の設計部が展開図を製作しています。そのため、頂いた図面内で「溶接」と書かれている部分に対し、曲げ加工で実現した方が強度を高めることができるなど、板金のプロとして、精度をより高め、強度もより高める。コスト削減に向けた加工法などのご提案を行うことができます。
2. 機械カバーのデザイン設計からご提案
近年、デザイン重視の機械カバーなどが出てくる中で、板金加工では製作が難しいデザインパーツ加工の依頼を頂くことがあります。その場合、なぜ製作ができないのか。という理由と共に、デザイナーさんと打ち合わせを行い、再検討を行う場面に、何度も遭遇しました。
デザイナーさんは板金加工のプロではないため、分からないことは当然です。しかしながらその反面、時間がかかるだけでなく、生産性も下がるため、コストも増加してしまいます。
吉見鈑金製作所では、「こんなデザインを作りたい」というデザイン設計、構想段階から、最適な加工法についてご提案させて頂き、共に設計を考案することができます。
現在お悩みの方、デザイナーさんに仕事を依頼しているメーカーのご担当者様は、ぜひご相談ください。
高い精度を製造するための、図面の読解力
PROVIDES HIGH ACCURACY
精度の高い試作板金を製作するためには、図面を読み取る力がとても重要になります。実際の加工工程に入ると、様々な問題が発生するからです。
だからこそ、事前に問題が発生しそうな場所を先読みし、事前に手を打つ必要があります。
1. 完成形を意識して部品パーツを製造するからこそ、高い精度を提供
板金加工の難しさは、何といっても完成物が分からないこと。当社のような板金加工屋には、パーツごとのバラ図で発注を頂くため、加工側からすると、最終的な製品完成像と動きの想像がしにくい点にあります。
その結果、実はスライドするカバーだったにも関わらず一部溶接をしてしまい、ハマらなくなってしまった。裏面だと思っていたら、実は表面で見た目が悪い。水漏れ不可と記載されていなかったが、実際には水を入れるタンクで、漏れてしまう隙間があった、などといったトラブルが発生することもあります。
しかしながら、当社はこれまで何万点もの試作品製作を経験してきたため、部品パーツを見れば、何に使われ、どのように動くのかを想像することができ、完成形を想定したパーツ製造を行うことができるようになりました。
2. 試作から初期量産も可能、寸法や角度不良を発生させない製造方法を確立
試作板金製作から初期量産を行うことも可能です。
何度も何度も製作を進める中で、随時に効率の良い方法を模索したり、製作ミスを起こしやすい場面の加工方法を変えたりなど、量産に入ってからも図面の手直しをし続け、ご提案させて頂きます。
出荷前の最終仕上げ
FINAL FINISHING
1. バリ取り
レーザー切断加工によって発生したエッジやドロスを強力な研削力を持つバリ取り機で糸面取りを行うことができる他、職人の手業によるC面取り、R面取りも可能です。
2. 脱脂洗浄による油の溶解
SUSやアルミ製品を洗浄機にてブラシ、シャワー、乾燥の3工程で汚れや油を除去します。シャワーは電解イオン水を50度に温めて使用し、表面の油の他、ブラシでは届きにくいネジ部分の油までを溶解し、洗い落とします。
このネジ部分の油をしっかりと洗浄しないと、ネジを締める際に油が出てきてしまい、不良になる原因になります。
自社トラックによる安全な配送
SAFE DELIVERY
当社では自社トラックを4台所有しています。お客様のご都合に合わせた柔軟な配送時間のご提案から、自社便だからこそ、配送中に品物へ傷が付かないよう、慎重に梱包、設置を行います。
また、「エンドユーザーへ直送してほしい。」というご要望にもお応えできる他、当社の名前を隠し、お客様の名前で配送することも可能ですし、支給品を引き取りにお伺いすることも可能です。
対応可能素材
SUPPORTED MATERIALS
- SPCC
- SPHC
- SS400
- SECC
- SUS304
- SUS430
- A5052
- etc
製作事例紹介
PRODUCTIONS